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【Eコースキターwww】6月のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の分配金報告

2024年6月19日

こんにちは。かわ吉です。

6月のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・D・Eコースの分配金が報告された。

6月はEコース( 隔月決算型)も決算月。Eコースの年間分配金はC・Dコースよりも少ないがNISA対象のため、税金対策にはなる。

とりあえず6月の分配金実績は以下。

ちなみに5月の分配金実績は以下。

Cコースは100円増配。Dコースは400円で現状維持。

そして、Eコースは100円増配の400円。ついにDコースに並んだ。隔月決算型とはいえ間違いなく並んだ。今後に期待。

いずれにせよどのコースも分配金は順調に推移。インカムファンドとしての役割をしっかり果たしている。

ということで今月もアライアンスバーンスタインよりレポートが発行されているので内容をまとめていく。

2024年4月の運用状況

5月の運用状況についてまとめる。相場全体だけではなく、このファンドの細かい動きについても把握することは大切。

以下はアライアンスバーンスタインのレポートから引用。

◆市況

米国株式市場において、S&P500株価指数は上昇した(米ドルベース)。

中旬にかけては、米連邦準備理事会(FRB)議長が次回の政策金利の変更で利上げの可能性は低いと発言したことや、市場予想を下回る経済指標を背景に年内の利下げ期待が高まったほか、堅調な企業業績が好感されて上昇基調となった。

その後月末にかけては、半導体大手企業が良好な決算と業績見通しを示したことは好材料となったものの、インフレへの警戒から利下げ観測が後退したことや軟調な経済指標などを背景に上値の重い展開となる。

当月末のS&P500株価指数(配当金込み)は、前月末比+2.5%となった。ラッセル1000グロース指数のパフォーマンスは、同+3.9%、ラッセル1000バリュー指数は、同+0.3%となり、グロース株のパフォーマンスはバリュー株を上回った。(指数は全て米ドルベース)

米ドル円は、ほぼ前月並みの水準となり、月末の基準価額の算定に使用するレートは1米ドル=156円74銭となる。

■運用状況

Aコース(為替ヘッジあり)、Bコース(為替ヘッジなし)、Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型、Dコース毎月決算型
(為替ヘッジなし)予想分配金提示型、Eコース隔月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型の基準価額は、それぞれ前月末比で上昇。

いずれのファンドも、保有証券の株価上昇がプラス要因となった。

また、5月はいずれのファンドもそれぞれのベンチマーク*を上回るパフォーマンスとなった。

ベンチマークとの相対比較では、情報技術セクターやヘルスケア・セクターの銘柄選択などが主なプラス要因となる。一方、一般消費財・サービス・セクターやヘルスケア・セクターのオーバーウェイトなどはマイナス要因となった。

個別銘柄では、エヌビディア(情報技術)、クアルコム(情報技術)、バーテックス・ファーマシューティカルズ(ヘルスケア)などがプラス要因となった一方、ヴィーヴァ・システムズ(ヘルスケア)、ルルレモン・アスレティカ(一般消費財・サービス)などはマイナス要因となった。

株価が上昇したアップル(情報技術)を保有していなかったこともマイナス要因となった。

当月は、マイクロソフト(情報技術)などを買い増し。一方、アルファベット(コミュニケーション・サービス)、ユナイテッドヘルス・グループ(ヘルスケア)などを一部売却した。

〇今後の見通し

当月は労働市場の減速とインフレ鈍化が示されたものの、米国経済は堅調さを維持している。

ただし、インフレ率が期待どおりに下がらず高金利環境が継続する可能性がある。

その場合、外部環境に左右されにくい、卓越したビジネスを有する持続的な成長企業を見極めて厳選投資を行う当ファンドの優位性が一層高まるとみている。引き続き、このような特性を持つ企業に投資することで、長期的に安定したリターンを創出することを目指す。

ポートフォリオの状況

次にポートフォリオの状況をチェックする。

上位10銘柄で約50%を占めている。1銘柄当たりの比率は高いが、優良株への集中投資がコンセプトの1つだからOK。アライアンスバーンスタインの銘柄選定能力を信じる。

ちなみにセクター別投資比率は以下。

このファンドは、情報技術・ヘルスケア・一般消費財の3本柱。ただこれだけではこのポートフォリオがどのようなものなのかイメージすることはできない。

だから、このブログでは、セクターを大きく3つに分けて考えるようにしている。それは金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株の3つ。

各セクターを3つに分けた図は以下。

参考:ポートフォリオを以下の3つに分けることで、そのファンドのリスクがざっくりではありますがイメージできる。

①金利敏感株:金利動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いが大きい

②景気敏感株:景気動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いは大きい

③ディフェンシブ株:金利動向や景気動向に左右されにくい銘柄で比較的リスク度合いが小さい

つまり、リスクは金利敏感株と景気敏感株の比率が高いほど大きい。一方で、ディフェンシブ株の比率が高いファンドほど小さい。という認識でOK。

ただし、リターンで比較すると、全く逆になる。大きくリターンを狙いたい人は、金利敏感株や景気敏感株の比率が高いファンドを選べばOK。

ちなみに、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のポートフォリオをこの3つに分けた結果が以下。

金利敏感株中心のポートフォリオという認識でOK。

このポートフォリオの得意不得意な局面は以下。

得意な局面:金利低い&景気強い

苦手な局面:金利高い&景気弱い

現状、景気は強い&金利上昇は一服。これはアライアンスバーンスタインにとっては追い風。という認識。

Eコースが面白くなってきた

アライアンスバーンスタインバーンスタイン米国成長株投信は優秀なインカムファンドという認識に変更なし。

このファンドの中心は圧倒的な分配金利回りを誇るDコース。

ただDコースもウカウカしていられない。なぜならEコースの分配金(1万口あたり)がDコースのそれと並んだ。決算回数はDコースの半分だから、分配金利回りで比較するとまだ負けている。ただ、NISAを活用することで収益分配金の部分が非課税になることも考慮すれば、Eコースに投資するメリットも出てくる。かもしれない。

とはいえ、今はDコースの特定口座でも十分メリットがある。これはあくまでも可能性の話。

引き続きアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の動向は追っていく。

以上、お役に立てれば幸い。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は優良ファンド。だけどこれ以外にも面白いインカムファンドはある。

最近、気になっているのはメジャーリーダー。詳細は以下の記事で解説している。NISAでインカムを狙いたい投資家は検討する価値がある。かもしれない。



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