こんにちは。かわ吉です。
今回は、2005年から運用されているご長寿インカムファンドであるピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの魅力について解説します。
このファンドは2005年4月に設定されてから毎月分配金が支払われています。さらに純資産も2023年7月21日時点で1兆355億円もの残高がある人気ファンドです。
長期保有&インカムを狙いたい投資家にはもしかしたら最適なファンドの1つになるかもしれません。
そこで今回は、このファンドの魅力について解説します。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
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ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の概要
まずは、このファンドの概要についてまとめてみます。
2005年2月28日に設定された老舗ファンドです。分配金は設定来、毎月支払われていますが基準価格が2,665円と低めである点には注意が必要です。(たこ足分配になっている可能性があるということ)
運用管理コストについては、年1.81%ということで高めに設定されています、
では、続いてこのファンドの特色について説明します。
それぞれ詳しく説明します。
①主に世界の高配当利回りの公益株に投資します
・日常生活に不可欠な公益サービスを提供する世界の公益企業が発行する株式を主な投資対象とします。公益企業には電力・ガス・水道・通信・運輸・廃棄物処理・石油供給などの企業が含まれます。
・これらの公益株の中から、配当利回りの高い銘柄に注目して投資を行います。
・公益企業は、日常生活に不可欠な公益サービスを提供しているため、一般的に大規模で収益基盤が安定している企業が多くあります。
・実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行いません。
②特定の銘柄や国に集中せず、分散投資します
・世界の地域・国・銘柄に分散して投資し、リスクの低減を図ります。
③毎月決算を行い、収益分配方針に基づき分配を行います
・毎月10日(休業日の場合は翌営業日)に決算を行い、原則として以下の方針に基づき分配を行います。
主要な資産の状況~大半は米国株で構成されている~
このファンドの主要な資産の状況はコチラです。
大半は米国株で構成されています。そして残りは欧州株となっています。
分配金は減配基調
このファンドは2005年以降、連続して分配金を出し続けています。継続した分配金実績があること自体は、インカム狙いの投資家にとっては有難いことです。
ただ、注意点があります。それは、長期的に見ると分配金は減配基調にあるということです。
2010年から2020年の10年間は、分配金を維持していました。しかし、コロナショック以降は分配金の水準が一段下がりました。
直近の分配金利回りは13%前後となっています。分配金利回りは少し高めという印象です。
組入銘柄の予想平均配当利回りは、3.6%なので毎年10%以上のキャピタルゲインがないとこの分配金利回りは維持できません。そのように考えるとたこ足分配ファンドになるもしくはなっている可能性が高いです。
それは基準価格にも表れています。
長期的に見ると基準価格は右肩下がりとなっています。
この点には注意が必要です。キャピタルゲインはほぼ狙えないものと考えた方が良さそうです。
まとめ
今回は、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の特徴について整理しました。
2005年以降、毎月分配金を出し続けているご長寿ファンドです。ポートフォリオは、景気動向に比較的、左右されにくいセクターを中心に構成されていますので、リスク度合いは低いと考えています。
ただ、分配金が減配基調に加えて基準価格も長期的には右肩下がりなので、分配金の原資のために投資元本が切り崩されているたこ足分配ファンドである可能性が高いのでその点には注意が必要です。
あと、このファンドの運用管理コストは年1.81%と高めなので、このファンドを保有する場合は松井証券を活用しましょう!!
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たとえば、このファンドを1,000万円保有した場合の還元額はこちらになります。
商品の特性を把握、有利な証券会社を選択し、効率的な運用を心掛けましょう!!
以上、お役に立てれば嬉しいです。
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